既に、作成して公開しているホームページをリニューアルして、コンバージョン率を改善したり、アクセスを増やしたりと「売れるHP」にしたいという相談をよく受けます。
しかし、ホームページをなんとなくリニューアルするのは危険です。
むしろ、最悪の場合は今の既存のホームページよりも問い合わせが少なくなったり、商品が売れなくなってしまうという致命的な問題を引き起こすこともあります。
そこで、今回はホームページリニューアル時の注意点と、よりサイトから集客や売れるようにするためにはどうしたら良いのか?
その部分に焦点を当てて、詳しく解説していきます。
目次
1.ホームページリニューアルの目的は明確?

あなたが、ホームページをリニューアルする目的とは何でしょうか?
ただ単に、今のホームページが古くさかったり、取引先や顧客がサイトを閲覧した時に、見栄えが悪いからという理由でリニューアルを検討している場合もあるかもしれません。
また、より今のサイトを格好良くしたり、クリエィティブにしたいと思っている場合もあるかと思います。
もし、あなたがホームページを軸に、ビジネスを拡大していきたいのであれば、ホームページをリニューアルする目的を事前に明確にしましょう。
明確ではないまま、リニューアルをしてしまうと、後から「こんなはずじゃなかった」「思うように上手くいかない」という後悔をすることになってしまいます。
1-1.ホームページには必ずゴールを設定する
あなたのホームページは何をゴールとしていますか?
ホームページに、どんな役割を持たせているでしょうか?
例えば、
●ホームページから問い合わせを獲得する
●資料請求やメルマガに登録してもらう
●ホームページから直接商品を購入してもらう
●1か月に月間でアクセス数を10万PVにする
等、ビジネスとしてホームページを運用していくのであれば、必ずゴールを設定したうえで、そこから逆算して導線設計を考えていくことが大切です。
例えば、ホームページから見積もり依頼や問い合わせを獲得するのがサイトのゴールだとすれば、それから逆算してどうホームページをリニューアルすれば良いのか導線設計を組み立てていきます。
具体的なゴールが明確であれば、やるべき施策がおのずと決まるので、余計な機能やクリエィティブが必要じゃないことがわかったりもします。
また、一件でもより多くの見積もり依頼や問い合わせを獲得するにあたって、例えば、ユーザーにとって魅力的なオファーやキヤッチコピー、バナーなどを設置したり、文面を用意することが適切かもしれないという具体的な施策が思い付きます。
実は、ホームページをリニューアルする前に、明確に目的(ゴール)が決まっているのか、決まっていないかで、「上手くいくか」、「上手くいかないか」は決まってしまうのです。
逆に曖昧なまま、なんとなくリニューアルを初めてしまったばかりに、リニューアルをしても上手くいかないサイトを、これまで多く見てきました。
1-2.サイト運営者や社長のこだわりは潔く捨てろ

ホームページをリニューアルするにあたって大事なことですが、あなた自身のこだわりや、主張など、ユーザーに発信したい言葉や伝えたい情報はあるかと思います。
しかし、ネット上でユーザーが求めているのはあなたのこだわりではなく、「自分にとってメリットがあるか」、「お得な情報であるか」、「自分の悩みや欲求を解決したいことが書いてあるか」などに最大の関心を持っています。
会社のこだわりや経営理念、自社の強みなどを全面に打ち出しているホームページも多いですが、それらはユーザーにとって邪魔なものでしかありません。
もちろん、ユーザーにとってそれがメリットであれば問い合わせや購入に繋がる可能性はないとは言い切れません。
しかし、多くのホームページは自社の思いや経営理念などの「我」が強すぎて自己満足になってしまっています。
それだと当たり前ですが、ユーザーが求めているものと違うものであり、ミスマッチが起こっているので問い合わせや購入に結びつきません。全く反応のない幽霊サイトになってしまいます。
売れるホームページにするには、あなたのターゲットとしている顧客やユーザーが求めているもの、解決したい悩みや欲求、メリットなどをベースに、ユーザー視点でサイトを構築していくことが大切です。
もし、今すぐ思いつかなければ徹底的に脳みそをフル回転して考えてください。
ホームページは、あなたのこだわりや経営理念を自慢する場ではありません。それはユーザーにとっては二の次の話であり、あまりにも不要な情報が書いてあると、それだけで二度とあなたのホームページには訪問されなくなってしまいます。
それだとかなりの機会損失ですよね。
今は、スマホからホームページを閲覧しているユーザーも増えていますが、ホームページに滞在しているユーザーの閲覧時間は平均で約1分程度です。
この間に、ユーザーが求めているものを伝える工夫をしていかなければ、売れるホームページにするのは厳しいといえます。
2.アクセス解析を用いて、ホームページをリニューアルすること

サイト運営者の主観や社長のこだわりを捨てることが大切だとお伝えしましたが、ホームページをリニューアルする際には必ず、アクセス解析を用いてリニューアルするようにしましょう。
具体的には、Googleが提供している「Googleアナリティクス」のデータを活用して、ホームページリニューアル時の改善のヒントに役立てていきます。

https://www.google.com/intl/ja_jp/analytics/
もし、まだホームページにGoogleアナリティクスが導入されていないようであれば、すぐに導入してください。
Googleで提供しているアクセス解析ログであり、導入すればすぐに無料で利用できます。
2-1.Googleアナリティクスで調べられること
●何のキーワードで検索して、ホームページに訪問したのか
●どこの地域や国からホームページにアクセスがあったのか
●GoogleやYahoo!、お気に入り、ソーシャルメディアからの訪問の流入元
●アクセスが多いページ、アクセスが少ないページの把握
●ホームページにユーザーが滞在している平均時間、どこのページで離脱しているのか
●問い合わせや購入に繋がったキーワードやページの把握
等々、Googleアナリティクスを利用することで、現状のホームページの状況の把握から、より売れるために必要な改善点を見つけることが出来るなど、売れるヒントを容易に見つけることができます。
もし、あなたがホームページの現状分析をせずに、売れるホームページを手に入れたいと考えている場合は、ちよっと無理があることがわかると思います。
ビジネスにおいて、自社や自分のことが把握出来ていなければ、上手くいくはずがありません。必ず、主観ではなく、事実や数字から洗い出して、改善をするのが鉄則です。
特に、ホームページはそれが無料で出来るので利用しない手はありません。
2-2.ホームページ制作会社にリニューアルを依頼する場合の注意点
ホームページをリニューアルする際に、ホームページ制作会社や外注を利用する場合がほとんどだと思います。
そのなかで、よりビジネスを拡大していくことが目的でホームページをリニューアルする場合は、料金の安さだけを基準にするのではなく、上記でお伝えしたGoogleアナリティクスなどのデータを活用してリニューアルを一緒に考えてくれたり、御社のビジネスをより拡大させるために、戦略から考えてくれる業者に依頼するようにしましょう。
なぜなら、ホームページは制作できても「売れる仕組み作り」まで考えてくれるホームページ制作会社は数少ないからです。
まして、格安や短納期を全面に打ち出している業者ほど、それらのスキルを持っていないことが多いです。
安さには必ず理由があるということを理解しましょう。また、これまでの実績や成功事例があるかなども確認してから依頼するのもポイントです。
制作会社に依頼する注意点を、「web制作会社に頼らず自分でサイト制作するのが危険な理由」でも書いていますので、一度目を通してみてください。
まとめ
折角、今まで運営してきたホームページをリニューアルするなら、より良いホームページにしたいですよね。
しかし、やり方を間違えてしまうと場合によってかなり後悔をしてしまいます。貴重な時間とコストも奪われることになります。
あなたには、そうなっては欲しくないと思います。
繰り返しお伝えしますが、ホームページはリニューアルする前から、目的(ゴール)を明確にして、目的から逆算して戦略を組み立てているかの出来不出来により、「売れるか」「売れないか」が決まってしまいます。
是非、今回お伝えしたことを参考にして、ホームページリニューアル時に役立ててみてください。