近年、スマートフォン(スマホ)の所有ユーザーが劇的に増えたことにより、ホームページを閲覧するユーザーもPCからだけではなく、スマホやタブレットから閲覧するケースが非常に増えました。
それにより、webマーケティングでも「スマホ最適化」の施策を考えることは非常に大事ですが、まだまだ注視していない会社も少なくはありません。
まずは運営しているホームページがどれぐらいスマホやタブレットからユーザーに閲覧されているのかを把握したうえで、スマホサイトを制作するなどを検討することから始めることが大切です。
今は、Googleアナリティクスを活用すればデバイス別にアクセス数の割合を簡単に調べることが可能です。
そこで、今回はGoogleアナリティクスを利用してデバイス別のアクセス数を確認する方法についてお伝えしたいと思います。
今回の方法は、Googleアナリティクスのアカウントを取得済みで、尚且つホームページにアナリティクスがリンクされていなければデータを閲覧することができません。
web施策においてGoogleアナリティクスは必須のツールですので、まだアカウントを取得していない場合は必ず取得するようにしましょう。
目次
1.Googleアナリティクスとは
https://www.google.com/intl/ja_jp/analytics/
Googleアナリティクスは、Googleが提供しているアクセス解析ログです。アカウント作成、利用ともに無料です。
必要なアナリティクスのソースを運営しているホームページに入れれば、登録した日以降のアクセス解析データを把握することが可能になります。
Googleアナリティクスは主にwebサイトの改善や、集客の施策をするうえで必要なデータを洗い出すことが可能な為、ホームページをビジネス目的で運営しているのであれば必ず導入しておきたいツールです。
しかし、Googleアナリティクスを導入しても、初心者にはデータの見方や活用方法がいまいちわかりづらいという難点があるのも事実です。
ホームページに導入はしたけれどイマイチ活用できていないというサイト運営者やweb担当者は少なくはありません。
しかし、結論から言うとすべての機能を使いこなす必要はありません。最低限のポイントのみを知って、要所を抑えておくだけで十分webサイトの改善は出来ます。
なので、これまでGoogleアナリティクスに敷居を感じていたり、イマイチわからなかったという方は「全ての機能を覚える必要はない」と考えましょう。
1-1.なぜ、スマホからの流入をデータで確認する必要があるのか
2014年あたりから言われていることですが、既にホームページなどを閲覧するユーザーはPCではなく、スマホがメインになっていると言われております。
ECサイトやネットショップなどのBtoCによっては、既にスマホからのアクセスの割合がPCよりも多いということも決して珍しくありません。
また、BtoBでも業種によってはスマホからの割合が増えているケースもあり、以前みたいにPCサイトだけに手を付けていれば良いという時代ではなくなっているということは確かです。
実際に調査によって、スマホからのアクセスの割合が圧倒的に増えていることが伺えます。
ほぼ毎日インターネットを利用する人は5,610万人~ ニールセン、デバイス毎のインターネット利用状況を発表 ~
– 2015年6月に各デバイスからインターネットをほぼ毎日利用した人は5,610万人- スマートフォンからほぼ毎日インターネットを利用する人は3,996万人でPCの2倍- 10代のスマートフォンからのネット利用者のうち約半数がスマートフォンのみでネットを利用
– 2015年6月に各デバイスからインターネットをほぼ毎日利用した人は5,610万人– スマートフォンからほぼ毎日インターネットを利用する人は3,996万人でPCの2倍
– 10代のスマートフォンからのネット利用者のうち約半数がスマートフォンのみでネットを利用
以上のことから、しっかりと現状のホームページのデバイス毎のアクセス流入を把握して、適切な方法でモバイル対応をしていくことは必須といえます。
2.Googleアナリティクスでデバイス毎にデータを洗い出す方法
では、Googleアナリティクスでデバイス毎にアクセスの割合を確認する方法をお伝え致します。
デバイス毎にデータを確認することで、PCからのユーザーの流入が多ければPCサイトの導線を強化したり、逆にスマホからのユーザーの流入が多ければスマホサイトを作成したり、スマホから閲覧した画面の導線の強化をすることなどの施策を考えることができます。
2-1.手順1:Googleアナリティクスにログインをして左側のメニューボタンから「ユーザー」をクリック
管理画面から調べたいサイトのURLを選択し、管理画面を開いてください。上記のキャプチャ画面のような表示が出てきます。
管理画面から①の調べたい日付を選択して、次に管理画面のメニュー左側の②「ユーザー」をクリックしましょう。
2-2.手順2:ユーザーをクリックから→「モバイル」をクリック
次に、ユーザーをクリックすると、下のプルダウンでメニューがずらっと出てくるので、下のほうにある「モバイル」をクリックしてください。
2-3.手順3:モバイルから→「概要」をクリックするとデバイス毎のデータが出てくる
次にモバイルをクリックから「概要」をクリックしてください。
そうすると、中央の画面にデバイス毎に「mobile」、「desktop」、「tablet」という表記が出てきます。
●mobile=スマホや携帯
●desktop=PC(パソコン)
●tablet=タブレット端末
上記となるので、セッション(訪問数)や新規ユーザー数のデバイス毎の割合、平均セッション時間をみて、どのデバイスからアクセスの割合が多いのかを把握することができます。
※ホームページから商品を販売しているECサイト、ネットショップの場合は、Googleアナリティクスで目標設定(コンバージョン)設定を事前にしておくことで、デバイス毎のコンバージョン率も把握できるため、更に改善の施策を見つけることが可能になります。
上記のデータから「セッション」(訪問数)に注目して、割合が大体30%から40%を超えているデバイスに施策を出来ないか考えてみることをおすすめします。
また、例えばデバイス毎の割合が大きく傾いており、PCサイトからのセッション(訪問数)が圧倒的に多い場合は、スマホサイトを強化するよりも、まずはPCサイトを強化するほうが適切であるという診立てを立てることができます。
BtoBのサイトの場合は、PCからの割合が80%を超えていたりと業種によって大きくデータは変わります。
2-4.手順4:モバイルから→「デバイス」をクリックすると端末別のデータが出てくる
端末別の細かいデータを確認したい場合、モバイルから「デバイス」をクリックしてみましょう。
そうすると、デバイス毎にユーザーがホームページを閲覧している端末まで細かく把握することができます。
キャプチャのデータだと、iPhoneやiPad、iPhoneSEなど、apple関連のデバイスからのユーザーの流入が多いことがわかります。
例えば、このデータを参考にして、そのデバイスに応じてサイズを最適化したり、より閲覧しやすくすることで問い合わせが増えたり、購入が増えないか等の施策のアイデアが浮かんできます。
まとめ
Googleアナリティクスを活用すれば、簡単にデバイス毎のアクセス流入を確認することができます。
webマーケティングを行ううえで、必ず施策をする前にデータからボトルネックを洗い出したうえで、改善できる箇所がないか診立てを立てることが大切です。
逆にデータから洗い出しをせずに、サイト運営者の主観などで施策を行うべきではありません。
まずは実際にGoogleアナリティクスの管理画面にログインをして、デバイス毎のデータを確認してみてください。