SEO対策(Search Engine Optimization)について、あなたはどんな知識と考えを持っていますか?
自社のホームページがSEO対策に成功して狙ったキーワードで上位表示出来れば、おのずと比例してコンバージョン(問い合わせや資料請求など)や売上が上がると思っていたらそれは幻想であり、誤った認識であることを自覚しなければいけません。
今回はSEO対策でよくありがちな勘違いをお伝えします。
これを読めば、もう怪しい営業マンには騙されなくなるはずです。
目次
SEO対策をしたら売上が倍増するという誤解は捨てろ
まず、お伝えしたいことがあります。
私が最初に社長・起業家、経営者からホームページのことで相談があった際に、最初に言われることが「アクセス数を増やしたい」「SEO対策をして上位表示」をしたいというご相談です。
その本質にはホームページから売上を上げたいという悩みがあるのですが、これは勘違いです。
なぜなら、いくらアクセス数を増やしたところで、サイト自体の中身がなければ意味がないからです。アクセス数=売上ではありません。
ばっくりというと、これが全てなのですが「サイトの中身が弱ければアクセスの少ない・多い」は価値がないのです。
この部分を理解している社長は実は少ないです。そして、それが結果として間違った施策をして全く成果に繋がらない。
場合によってはコストを使っているにも関わらず、赤字を垂れ流し続けているケースもありました。
今日からSEOの正しい知識を身につける!7つの間違い決定版
SEO対策をしたとしても、間違った施策をやり続けても成果に結びつくとは限りません。
ここでは、SEOの正しい知識を身につけるためによくありがちな「7つの間違い」についてお伝えします。
間違い1.SEO対策をすればアクセス数が増える
残念ながらSEO対策をしてもアクセス数は増えません。(正しい知識を知らない限り)
それどころか、ネット上で需要のない(誰も検索しない)キーワードや、そもそも検索需要が少ないキーワードで対策をすると当たり前ですが、ホームページのアクセス数が1000、1万となるわけではないのです。
なかには、あまりwebに詳しくない方だと、上位表示をしてアクセス数が増えればチャリンチャリンだと妄想している方もいます。
こういった考えは捨てたほうが良いです。
間違い2.ライバルが対策していないキーワードで上位表示をすれば勝てる
以前、実際にあったケースですが、ある会社の社長が「俺が考えて作ったネーミング」でネット上でそのキーワードで上位表示を独占しているということでした。
しかし、現実はサイトを公開して半年も経っていながら全く問い合わせは0だったようです。
こういった、そもそも需要のないキーワードでSEO対策をしているケースは結構あります。
ですので、あなたがこれからやることは最低限、そのキーワードがGoogleやYahoo!で検索数の需要があるのか、それともないのか。これは絶対に調べなくてはいけません。
例えばあなたが、考えた造語が誰かにネット上で検索されると思いますか?
きっと、誰もその造語を知らないので検索しないはずです。知名度があればまた話が違っては来ますが、中小企業・個人事業主は避けておいたほうが無難です。
検索数の調べ方としての代表的なツールは、「Googleキーワードプランナー」と「Yahoo!キーワードアドバイスツール」です。
https://adwords.google.co.jp/KeywordPlanner
https://promotionalads.yahoo.co.jp/
Googleが提供しているGoogleキーワードプランナーを活用すれば、キーワードの月間検索数を調べることが可能です。
実際に、あなたの狙っているキーワードがどれぐらい、月間で検索されているのか指標を調べることが出来ます。
Yahoo!プロモーション広告が提供しているキーワードアドバイスツールも併せて活用するとより便利です。
どちらもネット広告を運用している方向けのツールですが、広告運用をしなくても無料でアカウントを開設すれば、どちらのツールも使用することができます。
まずは、このツールを活用して、あなたのビジネスのキーワードで需要のあるキーワードを検索して洗い出していってください。
間違い3.SEO会社に多額のフィーを支払えば、儲かるホームページが手に入る
これは正直危険です。というのも、世の中、なんとも寂しい限りですがSEO会社も良い会社と悪い会社があります。
一概には言えませんが、あなたが狙ったキーワードを担当者に伝えて、担当者にそのキーワードで検索1位。1ページ目を長期的に狙っていきましょうと言われて契約したらもう大変。
2、3年などの契約期間の縛りがあって解約できないうえに、検索エンジンのルールに反した対策で上位表示どころか、ペナルティでサイトが圏外に飛ばされる可能性があります。
専門用語でブラックハットSEOと言われたりもしています。
有料でほったらかしで、ツールを使えば上手くいく。
また、クライアントの希望したキーワードに対して、担当者がキーワードの需要があるかないか?あなたの運用しているサイトにマッチしたキーワードであるか?
最低限、これらのことを事前に調べもせず、提案してくれない会社は非常に危険です。あまり話を鵜呑みにしないようにしてください。
知識がないとそれを良いカモにされて足元を見られてしまいます。
間違い4.やたら検索1位に、こだわっている
どうしても検索1位にしたい。そういう方がなかにはいますが、検索1位と売上は比例しません。
また、そのキーワードで検索1位よりも、検索8位のサイトのほうが売れるホームページだということもあり得ます。
ホームページのサイトというのは、決してトップページからのみユーザーが訪問するわけではありません。
例えば、あなたのサイトのホームページが200ページあれば、そこから検索キーワード経由で訪問があるのです。
また、実は狙っていたキーワードでなくても、違う関連するキーワードで上位表示に成功していて、そこから問い合わせや商品が売れているというケースもよくある話です。
これらを確認するには、アクセス解析ツール。「Googleアナリティクス」や「Googleサーチコンソール」を活用すれば、データを洗い出すことが可能です。
https://www.google.com/intl/ja_jp/analytics/
https://www.google.com/webmasters/tools/home?hl=ja
GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソール(旧:Googleウェブマスターツール)はwebマーケティングの施策を行うえで必ずホームページに導入しておきたいツールです。
まだ、アカウントを取得していない方はどちらも無料で取得できますので、すぐにサイトに導入しましょう。
間違い5.固有キーワードでの上位表示を考えている
あなたが、これから「ダイエット」や「ホームページ」という検索需要があるキーワードで上位表示を狙ったところで、まず上位表示に出来る可能性は限りなく可能性としては低いです。
なぜなら、ダイエットやホームページというキーワードに限らず、売れそうで需要がある検索キーワードというのは既にライバルが何年も前から思考錯誤をして対策をして順位を維持しているからです。
はっきりいって、今からサイトを立ち上げたところで勝てるわけがありません。
こういった需要のあるキーワードで長年、検索順位を維持出来ているサイトは儲かっていて潤沢な資金があり、有料でもこれらの需要のある「ビックキーワード」で勝負して凌ぎを削っています。
ですので、大事なことはこれらのキーワードとは戦わずに、検索数はビックキーワードよりも落ちるけれども、具体性のある悩み系やユーザーが行動するの前提とした「スモールキーワード」等を狙っていくことが大切です。
例として、「ダイエット 神奈川 スクール」 ホームページ 制作 東京」などです。
これら、一単語ではなく、複数のキーワードを組み合わせてキーワードを狙っていくのです。検索数が減りますが、あなたのサイトに訪れるユーザーの目的がはっきりしている為、問い合わせや購入をしてくれる確率はおのずと高まります。
もし、あなたが自宅の水道の水漏れに困っている場合は、どうネットで検索するのか?
「水漏れ修理東京」や「格安水漏れ24時間」かもしれません。
大事なのは、こうやって見込み客のユーザーの気持ちになって考えながら、同時に検索需要のあるキーワードでライバルが少ないか?考えていくことです。
間違い6.経験や過去の実績・成功体験を引きずっている
webに少し詳しい方だと、自分で過去に運用していたサイトで上位表示に成功していたので、その延長線上で現在もサイトを運用しているという方がなかにはいらっしゃいます。
確かに成果が出ているうちは、良いですが過去の成功体験を引きずったまま運用をしていると上手くいかなくなるのも事実です。
インターネットの世界はドックイヤーと言われているぐらい、トレンドの移り変わりが早いです。
Googleの検索エンジンも常に「ユーザーにとって役に立つ記事」を上位表示させようと常に検索アルコリズムを変えています。やはり、維持をしていくにはサイトのブラッシュアップは欠かせません。
間違い7.すぐにキーワード対策をすると検索順位が上がる
残念ながら、そんなことはありません。
特にSEO対策は狙ったキーワード対策をしても、早くても6か月~など、成果が実感できるまでには相当な時間がかかります。
特に0からホームページを公開したサイトはページも最初は多くないので尚更アクセスも集まりにくいです。
今の時代、無料でホームページ自体は作ることができます。
しかし、それを公開して時間が経過すれば同時にアクセスが集まるということはないのです。
ソーシャルメディアやネット広告なども上手く活用しながら、あなたのサイトにアクセスが集まる仕組みを継続して作っていかなければ淘汰されてしまいます。
まとめ
まず、大事なことは最低限の知識を身につけると同時に、実践と検証を繰り返すこと。
如何でしたでしょうか?
残念ながら今は、小手先のテクニックではSEO対策は上手くいかない状況となっております。
ましてや、ツールや有料でリンクを購入するなどの近道も、成功までの最短距離に見えがちですが、スパム判定を受けたりサイトが圏外に飛ばされるなど、結果として取り戻しのつかないことにもなりかねません。
ホームページは作成するまでも勿論重要ですが、作成して運用してからが本当の勝負。
そして今は、「ユーザーにとって有益な情報」や「求められているもの」が上位表示に成功して相応の成果を手に入れることが出来るのです。
今回の記事に書いたように、間違った知識でサイトを運用しないためには、あなた自身も最低限の知識を身につける必要があります。
是非、参考になればすぐに運用面で活用して実践をしていってください。
自分の運営しているホームページが狙ったキーワードで上位表示できれば多くのアクセス流入を獲得することが可能になり集客に繋がるからです。
しかし、まだまだ間違った情報などが錯綜しているのも事実です。少し長い文章ですが、最後まで目を通して頂けたらと思います。