WordPress(ワードプレス)を活用すれば、企業サイトからECサイトなどのネットショップ、アフィリエイトサイトやブログサイトまで幅広く制作でき、ホームページ開設後も、ブログ感覚でテキストを書いたり、ページを追加することが出来るため、中小企業や個人事業主の規模にとって相性が良いCMSの一つです。
そこで、今回はWordPressを活用してホームページを運営する方を対象に、サイト公開と同時に最低限設定しておきたい2つのツールについてお話をします。
是非参考にしてください。
目次
1.WordPress(ワードプレス)とは
WordPressは、CMSの一つでPHPで開発されているブログソフトウェアです。
こう聞くと何やら難しいなと思いがちですが、プログラミングが詳しくなかったり、エンジニアではなくてもWordPressを活用すれば、それなりのクォリティのホームページを開設することができてしまいます。
ただし、一からWordPressでホームページを作成しようとすると、知識がない全くの素人では難易度が高いです。
そのため、これからビジネス目的でホームページを立ち上げようと考えている方は、制作会社などに依頼するのがおすすめです。
素人が制作したホームページと、プロが制作したホームページではクォリティに雲泥の差があり、結果としてホームページ開設後もビジネスの成果に大きな影響を及ぼします。
プロにお願いするほうが時間も短縮できるうえ、本業に集中することができます。
WordPressに関してさらに詳しく知りたい方は、「WordPressでホームページを運営するメリット・デメリット」も読んでみてください。
2.WordPressでホームページを開設したら最低限知っておくべきこと
注意しておきたいことですが、WordPressでホームページを開設したからといって、サイトにアクセスがいきなり集まるわけではありません。
なぜなら、ネット上にホームページを開設したばかりの状態は、誰も知らない立地にお店を開業するようなものだからです。
その為、ホームページ開設後は、お店を知ってもらうために宣伝活動をする必要があります。
(1.サイトにアクセスを増やすために集客をする)、イベント開催やチラシを撒いてお店の存在を周知して認知度を増やす(2.サイトを継続的に育てていく)、人が集まる状態や魅力的な商品を用意する(3.サイトに人が集まる魅力的なコンテンツを充実させる)必要があります。
この1から3の循環サイクルを地道に継続していくことが大切です。
よくありがちなことの一つとして、綺麗なホームページやクリエイティブにこだわったホームページを制作したいと考えている方が多いですが、そのホームページにアクセスが集まったり、売れるかと言うと決してそうではありません。
ネット上のユーザーは、ホームページを閲覧した時に「自分にとって欲しいものがあるか」「自分が抱えている悩みを解決する情報が載っているか」などを吟味したうえで、あなたの運営しているホームページから商品を購入したり問い合わせしたりします。
デザインやクリエイティブは二の次であって、ユーザーが最も関心があるのは「自分にとってお得かどうか」です。
綺麗なホームページ=売れるホームページではなく、ユーザーにとってニーズのあるページ=売れるホームページということを忘れてはいけません。
実際に、それほど綺麗なホームページじゃなくても、売れているホームページは世の中にいっぱいあるという事実があります。
ホームページを開設した当初から、サイトにアクセスを集めるためにはSEO対策をする必要があります。
しかし、SEO対策をしてもホームページがGoogleに評価されるのには、最低半年から~1年はアクセスが集まるまでに時間がかかります。
SEO対策に関しての詳細は、「初心者からのSEOで知っておくと便利な12のこと」をお読みください。
では、ここからはWordPressでホームページを開設した後に、導入しておきたい2つのツールについてお伝えしていきます。
2-1.導入しておきたい必須ツールその1.アクセス解析ログ「Googleアナリティクス」の導入
https://www.google.com/intl/ja_jp/analytics/
WordPressでホームページを公開したら必ずアクセス解析ログである、「Googleアナリティクス」を取得するようにしましょう。
GoogleアナリティクスはGoogleが提供しているツールで、ホームページに導入すれば、翌日からホームページのアクセス数やどこの地域からアクセスがあったのか、どのページが一番閲覧されているかなどのデータを確認することが可能になります。
重要なので、繰り返しお伝えしますが、Googleアナリティクスを導入していないとホームページのアクセス数などの現状分析が出来ないため、webマーケティング施策を立てることが難しくなってしまいます。
ホームページを開設したと同時にGoogleアナリティクスも必ず導入するようにしましょう。
2-2.Googleアナリティクスでできること
●一日のサイト訪問数やユーザー数、PV数の把握、週間や月間、年間のアクセス数などの把握
●地域や国からのアクセス状況の把握
●PCやスマホ、タブレット端末などのデバイス毎のアクセス数の把握
●一番アクセス数が多いページやアクセス数の少ないページなどの把握
●問い合わせや購入などのコンバージョン数の把握やコンバージョン率の計測の把握
●ABテストやバナーなどのクリックの把握
等々、ホームページの現状分析にぴったりな機能が揃っています。
なぜ、ホームページを開設した時点でGoogleアナリティクスを導入しなければいけないかと言うと、ホームページを開設した1年後にGoogleアナリティクスを導入しても、登録した日以降のデータしか洗い出せないためです。
売れるホームページにするためには、必ず数字やデータから現状を分析し、ボトルネックを見つけ、そこから改善策を考えていく必要がありますが、多くのサイト運営者はアクセス解析ログなどを活用せずにホームページをリニューアルしがちです。
そういったサイト運営者の主観で修正を繰り返していると、成果がいつまでたっても手に入らずに、余計なお金と時間だけを浪費することになってしまいます。
●ホームページを開設したら、Googleアナリティクスもすぐに導入する。
●既にホームページを運営していて、まだGoogleがアナリティクスが導入されていない場合は、すぐに導入する。
これを実践してください。
Googleアナリティクスは無料で利用できます。
Googleアナリティクスへの登録方法などがわからない場合は、web制作会社や外注に相談しましょう。依頼すればすぐにやってくれます。
2-3.導入しておきたい必須ツールその2.サイトの状態が把握できる「Googleサーチコンソール」
https://www.google.com/webmasters/tools/home?hl=ja
もう一つは、「Googleサーチコンソール」への登録です。
Googleアナリティクスはサイトのアクセス状況などを知るうえで、必ず導入しておきたいツールですが、「Googleサーチコンソール」はあなたの運営しているホームページがGoogleからどう評価されているのかを確認することが出来るツールです。
GoogleサーチコンソールもGoogleが提供しているものであり、一度ホームページをサーチコンソールに登録すれば無料で利用することが可能です。
2-4.Googleサーチコンソールでできること
●Googleからホームページがどう評価されているかの把握
●Googleからホームページがスパム判定されていないかの把握(仮にスパム判定されていた場合も対処はサーチコンソールから出来る)
●Googleがしっかりホームページのコンテンツを認識してクロール、インデックスされているかの把握や確認
●ホームページに悪意ある外部からのマルウエアや感染、セキュリティに問題がないなどの現状把握
●ホームページのコンテンツなどをGoogleへ素早くインデックスさせるためのサイトマップ送信(XML形式のサイトマップなどをサーチコンソールに登録しておけば送信できる)
●外部リンクの把握やモバイルフレンドリー(スマホから閲覧した場合のホームページの評価)などの判定などの把握
等々、サイト運営において把握しておきたいことを、Googleサーチコンソールに登録しておくことによって知ることができます。
先ほど、お伝えした通り、ホームページへアクセスを集めるためには集客が欠かせませんが、集客をネットでするにはSEO対策が必須です。
しかし、自分の狙っているキーワードでホームページを上位表示するには、Googleから評価されるサイト構築作りが必須です。
今は、ネット上でSEO対策と検索すれば、小手先のノウハウやテクニックなどを謳い、検索順位が上がる方法を情報として販売していたり、ツール等を利用して、短期間で上位表示が出来ると営業している業者が一部存在します。
しかし、そういった類の手法はGoogleのガイドラインに反した「ブラックハットSEO」という手法であることが少なくはありません。
短期間で成果を出したいからと、抜け道を探すサイト運営者が少なくはありませんが、このような手法を実践したところで今は全く通用しないといっても良いでしょう。
Googleは、ユーザーにとって役に立つコンテンツやサイトを評価して、上位表示させようとしており、その検索技術とサイト評価基準は年々進化しています。
また、2016年に嘘やデマの医療情報の記事などが上位表示を独占していた事例もあり、社会問題となりました。
Google 検索における最新の品質向上について
検索には、必ず、いつもどこかに改善の余地がある。1999 年に Google 検索の提供を開始したときから、覚悟していたことです。当時のインターネットは驚異的な速さで拡大しており、情報の爆発的な増加を考慮したうえで、情報を整理し、ユーザーが探している情報にたどり着けるように、Google の検索結果をデザインする必要がありました。
当時、これらの取組みは、「ページランク」という、ページの重要さを測るアルゴリズムに関連するものが中心でした。情報を整理する以外にも、低品質なコンテンツファームや隠しテキストといった手法で検索エンジンを騙し、検索結果上で不正に上位表示を狙う個人やシステムとの駆け引きも絶えず存在しています。
Google はアルゴリズムの改善や新機能を導入することで、長年に渡り、そうした問題への対応を続けています。
以上のことから、今はどれだけ、あなたのターゲットとしているユーザーに対して、役に立つ価値を届けていけるかを真剣に考えて、ホームページを運営していくのかがビジネスの成否に繋がっているといえます。
短期間な成功は出来たとしても、長期的にネットからビジネスを拡大しておきたいのであれば、ユーザーやGoogleを欺く施策やツールなどは利用しないようにしてください。
まとめ
今回は、WordPressを開設したら最低限導入しておきたい2つのツールについてお伝えしました。
アクセス解析ログ、「Googleアナリティクス」はサイトの現状分析やwebマーケティング施策において必須のツールです。
「Googleサーチコンソール」はGoogleからホームページがどう評価されているのかを把握するうえで、容易に知ることが可能で、サイトの守りとも言えるツールです。
以上のことから、どちらもホームページを開設したと同時に取得しておくのが望ましいと言えます。